小意気爺さんの投稿小説

熟年慰安夫

 (19)

2024/04/19



充はプールの後、邦仁と一緒に彼の屋敷に向かった。

屋敷に着くなり邦仁は充を寝室に連れ込んで服を剥ぎ取り、自分も全裸に

なってベッドに仰向けにドンと倒れ込んで、足を高く上げて受け入れ態勢

になった。

「邦さん、待ってくださいよ。

帰って来たばかりじゃないですか。」

「充、さあ、大路さんにしたとおりに儂にやってくれ。」

「落ち着いてください。

まだ夕食も食べていない早い時間じゃないですか」

「儂が頼んだことだから仕方がないとわかっていたが、充が人と体を合わ

せているのを想像して滅入る気持ちでじっと家で我慢していた。

その男と済んだら我が家に立ち寄って儂を慰めてくれるものと思ってベッ

ドで待っていたんだ。

それなのに、充は弾んだ声で「終わりました」という電話しかくれなかっ

た。」

「気が付かなくてすみませんでした、謝ります」

「儂は電話の後、寂しくて泣いていたんだよ。

この歳で充を人に取られたら、儂は絶望だ。

生きる気力が無くなる。

年寄りの儂より熟年重役の体の方がいいにきまっているから、充を彼に取

られないか心配でならんのだ。」

「僕が邦さんを裏切ることは絶対にない。

大路さんとはビジネス・ライクに交わっただけなんだよ」

「熟年の彼に入れたんだろう。

いい体格の彼が身もだえしてのたうち回って善がって充に抱きついて「抜

かないで下さい」と懇願したんだろう。

充の太いペニスを「しゃぶらせて下さい」「精液を飲ませいください」と

いって充を離さなかっただろう」

「大路さんはそんな人じゃなかったんです。

控えめな立派な紳士でした。」

「充の空いてる日はいつでも来てほしいと言ったんだろう。

充は儂より大路さんの方がいいのか。」

邦仁は大路に激しく嫉妬していた。

「さあ、儂を抱いて入れてくれ。

儂と大路という男とどちらがいいか比べてみてくれ。」

「邦さんは誤解していますよ。

邦さんが困った立場になると言うから一回だけという約束で大路さんの所

へ行ったんじゃないですか。

あの人が僕にのぼせあがっただけです。

僕は何んとも思っていない。

今夜はここに泊まって邦さんが望むとおりにします

今から抱いて欲しいというなら、邦さんが気が遠くなるぼと尽くすから、

それで納得してください」

 

                           (つづく)






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