十文字さんの投稿小説

 (切腹小説)

 衆道腹 二章

2024/04/19



次の日、右近は真っ青な空の様な晴れ晴れした気持ちで朝を迎えた。

今日は晴れの舞台、赤間の情けを受けた後、皴腹を十文字に掻き切る日で

ある。

考えるだけで、85歳の老人であるが、興奮し気力がみなぎるのを感じてい

た。

赤間も朝起きて右近の事を思うと、自然と赤間の男根は勢いを増し褌を押

し上げていた。

検死役の家老、鳥居彦左衛門と岡田清兵衛の二人が右近宅を訪れる前に右

近との契りを結ぶ手立てだった。



朝早くに赤間は右近の家を訪れた。

右近は赤間の顔を見ただけで、尻壺の奥が疼くの感じた。

赤間は手配のものに抜かりの無いよう手ぎわよく指示をしていった、その

様子を右近は頼もしく見つめていた。

やっと二人の時が来た、赤間は右近の前にかしこまり深々と頭を下げた。

「準備、つつがなく整いました。これよりは、衆道腹の支度を致したく、

右近様においてはご準備よろしくお願いいたしまする。」

赤間と右近の間には、すでに二人だけの世界が広がっていた。

湯屋の前で赤間は右近の着付けを解いていく。

着物が床に落ちると、褌姿の右近の姿があった。

褌の前が持ち上がり、先走りが褌を濡らしていた。

赤間は越中褌の紐を解く、老人の物とは思えない勢いでそれは上を向き飛

び出した。

赤間も帯を解き着物を脱ぎ、褌一つになった。

赤間の褌にも先走りで大きな染みが出来ている。

褌がするりと床に落ちると、赤間のそれもゆらりと上を向いてそそり立っ

た。

それを見た右近は唾を呑み、せつないため息をついた。



赤間は支度を手際よく行っていく、南蛮渡来の濯腸器を用いて
昨日のよう

に右近の尻壺を清める。

尻壺が清められ、湯殿に戻ると、二人の時間が訪れた。

右近は湯殿の壁に両手をつき、尻をつき出した。

赤間の前に肉の落ちた右近の尻が見えた、それを両手で広げた。

菊の蕾の様な襞が息づいている。

それを赤間は舌先で蕾を開くように、丁寧になめあげていく。

たまらず右近は腰を振って身悶えた。

次第に緩み始めた菊の蕾の中心に舌を入れ、舌を出し入れする。

その時、右近の尻壺の奥はうずき、尻壺からは愛液がにじみ出て来るのだ

った。。



頃合いを見て、印籠より油薬を人差し指と中指にたっぷりとつけ、緩み始

めた壺穴の入口に丹念に塗り込んだ。

その後尻壺深く中指を差し込み、壺穴の肉壁に塗り込んで行く。

その中は、熟した桃の果肉の様で。愛液が赤間の指を濡らすのだった。

さらに奥に差し込むと、少し硬い所に当たった、その時右近は女の様な声

をあげた。

「あぁぁ、、。」

「赤間、もう疼いてたまらぬ、ぬしの太竿でわしの尻壺を貫いてくれろ。」

右近は快感の波の中で息も絶え絶えになっていた。

赤間のそれは、太さも有るが、長さが長かった・

それに透明な男汁を塗り付け、またその上から油薬を塗り付けた。

一物は天狗の鼻の様にそびえ立った。



「右近様、まいります。」

そう言って、右近の尻に分身を宛がうと、ゆっくりと尻壺深く埋めていっ

た。

柔らかく温かい肉壁が包み込み、右近の一物を飲み込んでいく。85歳の老

人の尻壺はまさに、熟した桃の様に柔らかく甘かった。

右近は、赤間の一物が入ってくるときに圧迫感は感じたが、痛みは感じな

かった。

それよりも、赤間のそれは、今まで入り込んだことのない右近の尻壺深く

入り込んでいった。



「右近様、これでいっぱいでございます。」

赤間の男根は、右近の硬く感じる部分を超えて、その奥まで入り込んだの

だ。

右近は、そこに今まで感じた事のない、痺れるほどの快感を感じていた。

老人二人の体は、動きは激しくはないが、ゆっくりとした動きの中で、お

互いの感じる場所を探り、快感を執拗に求め合った、快感がうねりとなり、

その中に二人の体は揺らめいていった。



赤間は快感の波の中で、はっと我に返った。

この後、右近様は衆道腹で腹十文字に掻き切り、そしてなお、最後の射精

をして頂き、大殿の霊前に捧げる必要があるのだ。

大事な儀式に差し替えるのでは、本末転倒。

「右近様、これ以上は、衆道腹に差し支えまする、お許し下されませ。」

そう言って、尻壺から男根を抜こうとすると、右近は両手でそれを押しと

どめた。

「赤間頼む、ぬしの子種を持って、冥土に行きたい。」

そんな切ない右近の言葉を聞いて、右近に対する愛おしさが込み上げてき

た。

右近のたっての願いである。

「右近様、仰せのままに。」

そう言うと、右近の尻壺の奥深く突き入れる。

しばらくして遂にその時が来た。

快感がうねりとなって、赤間を襲う、それが稲妻の様に駆け巡った、湧き

上がる射精感にたまらず、赤間の鈴口から熱い白露が勢いよく飛び散った。

熱い白露が右近の尻壺の奥深くに何度も打ち付ける。

右近は自分の中に広がる温かい赤間の子種を受け、幸せを感じていた。

二人は余韻を楽しむようにじっとしていたが、しばらくして、赤間が尻壺

から男根を抜いた。

すると、湯気が出るほどに濡れそぼる見事な一物が出てきた。

その時、右近の尻から、一筋の白い糸が流れ落ちていった。

二人は息を整え向かい合った。

無言で唇を合わせる。

舌と舌が合わさる、その下では老人同士とは思えない臍に付きそうなほど

勃起した一物が透明な糸を引きながら合わさっていた。

時間が止まって、この時が永遠に続いてほしいと二人は思った。



しかしその時は来た、湯殿の前に、係りの者が時を告げに来たのだ。

二人は連れ添って、仏間に向かった。

すでに家老二人は身一つで着座していた。

鳥居彦左衛門は70歳、大柄で恰幅の良い男で一物は太く亀頭が大きかった。

岡田清兵衛も71歳、小柄で細身、一物は小ぶりであるが、もうすでに勃起

していた。

右近は白の毛氈の上に立ち検死役に御辞儀をし、検死役もそれに答礼した。

右近は、そのまま端坐し位牌に向かって話しかけた。

「大殿、右近はこれより、衆道腹にて殿のお供をいたします。」

その後、検死役に挨拶をした。

「お勤めご苦労でござる、これより、衆道腹にて殿のお供をいたしまする、

ご検分くださいませ。」

「衆道腹とは武士の鑑、わしら二人しっかと見届けいたしまする。」

そう言って岡田清兵衛は小さくうなずいた。



凛とした空気の中その儀式は始まった。

赤間が三方にのった切腹刀を恭しく、右近の前に置いた。

全員の視線が冷たく光る切腹刀に吸い付い寄せられる。

右近は深腹切るため奉書紙で三寸ほど刃先出した、腹切り刀を左手に持ち、

右手で三宝を尻の下に置いた。

一連の動作の後、刀を膝に置いて、目を閉じた。

そして、目を開けた時、右近の眼には、殿の位牌の前、衆道腹で殿のお供

をするのだとの、右近の強い意志が感じられた。

右近の男根は切腹を邪魔するように雄々しくたち、その先からは嬉し涙の

様な、男汁が毛氈に糸を引いて落ちていた。

検死役の二人の家老も同じく、これから始まる血の宴に、気持ちは高ぶり、

男根は天を衝き、透明な糸を畳に落としていた。

赤間も同じく、先ほど右近の尻穴に吐精したにも関わらず、男根は臍に付

く様であった。

仏間は老武士たちの熱気と期待で満ち溢れていた。

その中、右近は左手で下腹を愛おしむ様に左から右に三度さする。

そして、左手で下腹部の皴腹を寄せて緊張させ、切っ先を左わき腹、臍下

2寸ほどの所に置いて止めた

仏間の時間が一瞬止まった。



「うっぅ。」

気合と共に切っ先に力を込める、一気に切っ先が半分ほど埋まった、その

後左手を添えて右手が下腹に当たるほど、刃先を腹に埋めていった。

皆がその動きを固唾を飲んで見守っている。

右近はそのまま拳で下腹をなぞるよう腕を動かして行く、拳の下から赤い

線が見え始め、そこから一筋、二筋と血の糸が流れ始め、その糸は白くな

った右近の陰毛の中に消えていった

「うぐぅ、、。」

低く右近の呻く声が静寂の仏間の中に響いて行く。

少し、また少し、確実に、下腹が切り裂かれていく。

そして、ちょうど臍の近くまで切り進めた所で刃の動きが止まった。

85歳の老人の力では、一気に腹を一文字に掻き切るのは至難の業であった。

掻き切る時に、はらわたが刃先を押し返えそうとするのである。

そのため、意外に刃先を進めるのには右近の体力を使うのである。



右近は正面の位牌を見つめる。

右近は息を整えた後「うぅぅぬ」と呻くと同時に、また刃先を押し込むよ

うに切り込んで行く、刃先はそのまま、右腰骨まで引き回されて、そこか

ら上に切り上げて止まった。

赤い切り口が1尺近く一文字の傷口を作った。

傷口から流れる血の糸は下腹を濡らし、右近の白い陰毛を赤く濡らし尻壺

の穴を濡らして行った。

右近の姿勢が前かがみであるため、傷口からは、はらわたは見えなかった。

その切腹の様子を見ている皆は、息をつくのも忘れて、見つめていた。



その時、赤間と検死役の家老の男根はゆらゆらとそびえ立っていた。

凄まじい情景では有るが、まだまだこれからが衆道腹の本番である。

右近は腹の底から感じる腹切る痛みが、えも言われぬ快感に変わっている

のを感じていた。

一文字に切った後でも、左近の一物はまた勢いを増したようであった。

右近は、少しの間をおいて、右腹に留めた刃を引き抜いた、刃は血の色を

まとい怪しく光っていた。

その刃をみぞおちに持っていき、刃先を下に向け、刀に体を預けるようし

て、突き立てた。

刃先が半分ほどみぞおちに突き刺さった、左手に力を込めて、さらに深く

拳がつくまで切っ先を突き入れる。

下腹の痛みとは違う全身に響き渡るような痛みが右近を襲う。

それさえも右近は、快感に昇華してしまっていた。

そのまま、腕を絞るようにして体重をかけ、切り下げて行く。

右近の腹に縦に赤い切り口が見えそれが臍のほうに向かって伸びていく。

臍の脇を通り、一文字の切り口まで届いた。

そのまま下の傷口に切り込んで男根の近くまで切りすすめて刃先が止まっ

た。

すると、右近の腹は見事な十文字の傷口が作られ、その十文字の切り口が

三角に開き始め、つややかな薄桃色のはらわたが見え始めていた。

それを見ていた皆は、息が荒く、あまりの興奮に下腹が熱くなり、自分も

切腹の痛みと快感を感じていた。



赤間は冷静を装い仏前に一礼し、三宝を持ち、右近の前に進み出た。

右近は十文字に掻き切った姿のまま微動だにしなかった。

恐ろしいほどの気力である。

赤間は右近からまだ温かい、腹切り刀をうけとった。

「ご無礼仕ります。」

そう言って、右近の十文字の切り口に右手を入れた、右近の腹の中は温か

かった。

右近の薄桃色のはらわたをつかむ。それはすべすべとして赤子の肌の様だ

った。

それをつかんで引きずり出す。

右近は一瞬顔をゆがめたが、動かずじっと耐えていた。

凄まじい気力である。

長々と汲み出したはらわたを赤間は切り取り、三宝に積み上げた。

三宝の上のはらわたはつやつやと光り、生き生きして見えた。

それを赤間は、恭しく仏前に供えた。



その後赤間は白杯の乗った三宝を持ち、右近の前に進み出た。

「これより、右近様の白露を仏前に供えます。私の口で受けますゆえ

ご無礼仕ります。」

そう言って目礼して、右近の目を見つめた。

右近は切ない表情を浮かべて、目礼を受けた。

赤間の薄い唇は勃起している右近の男根を飲み込んだ。

血の味がした、その中に右近の男汁のほのかな味を感じ、そのまま根元ま

で飲み込んだ。

最後の男の証を受ける喜びに赤間は自分の一物が力を増すのを感じた。

切腹の痛みさえ昇華した右近の体には、最後の男の証である射精は今まで

に味わったこともない凄まじい快感であった。

右近は赤間の頭を抱えて、腰をつき出す様にして快感の海の中に身をゆだ

ねた、そして、絶頂が稲妻のように全身に走った。

男の最後の絶頂、感じた事の無い射精感が襲って頭が真っ白になった。

最後の男の命が勢いよくほとばしった。

右近の亀頭が大きく膨らみ、大量の白露が赤間の口に中に広がり、それが

何度も続いた、大量の白露は口の中に留まりきれず、赤間の唇から漏れ出

てきた。

右近は快感の波が過ぎるのを待って赤間の頭から手を離した。

赤間は薄い唇を開くと、白露が白い糸を引いて白杯に満ちていった。

仏間に男の精の匂いが充満して、興奮の度合いを高めていく。

それを赤間は積みあがったはらわたの横に供えた。



最後の三方を右近の前に恭しく差し出した。

再び切腹刀を手にした右近は、まだ勃起し続ける自分の分身を左手で袋と

男根を握る、そして、その根元に刃を添えた。

男の証である節くれだった男根を、自らの手で切り取るのだ。

「うっ」と短い気合と共に、刃先が袋と男根を無情にも断ち切っていく。

凄まじい情景であるが、官能的でそれが、心の奥を揺さぶり、たとえよう

もない興奮を呼び起こすのである。

刃は切り進み、袋と男根は右近の体から離れ、一片の肉塊となって右近の

左手に残された。

それを震える手で、赤間にさし出す。

赤間はそれを両手で受けた、暖かい右近の男の印が赤間の両手の中にあっ

た。

それを三宝の上の敷き紙の上にそっと乗せて、位牌の前に供えた。



最後は、大殿から子種を受けた尻壺に自ら止めをさして、お供をすること

こそ、衆道腹の極意である。

赤間は右近の側により耳打ちした。

「わたくしの肩におつかまり下さりませ。最後のお世話を致します。」

そう言って右近の腰に手を回し、右近を立たせた。

仁王立ちした右近のその様子は正に、仁王その物であった。

大きく十文字に切り裂かれた腹からは、蘇芳色の大腸と切り取られた薄桃

色の小腸の端が見え、その様子は柘榴がはじけた様で、その下の男の印が

有った所はぽっかりと穴が開き、そこか血の糸が太ももに流れて、足元に

血だまりを作っていた。

鬼気迫る姿であった。

赤間は静かに殿をより賜った刀を抜き、畏まった。

その後、右近の後ろに回り、柄を血に濡れた白い毛氈に固定し、右近の尻

肉を分けて、刃先を尻壺の入り口に導いた。

その時赤間は指を尻壺の中に入れ、尻穴を開いて刀が尻壺に入りやすくし

た。

そのまま切っ先を尻壺に導く、その時尻壺から流れ落ちた赤間の白露が刀

を伝わって流れ出てきた。

雫は刀を伝って、赤間の目の前を流れ落ちて行った。

切ない右近の涙の様であった。



準備が整い、赤間は右近に耳打ちした。

「手配が整いました。腰を落としてご自害くださいませ。」

そう言った後、赤間は付け加えた。

「右近様、赤間も直ぐに右近様のお供をいたしますゆえ、お待ちくださり

ませ。」

その言葉を聞いて、右近は小さく頷いた。

あの世でまた赤間と会える。

右近は嬉しかった。

右近は検死役を真っすぐ見て、きっぱりと言い放った。

「これより、右近、大殿の所えと向かいまする、おさらばでございまする

。」

「御免。」

と同時に、両手を膝について、ぐっと腰を沈めた。



全員の目が右近の尻を見つめる。

切っ先は音もなく右近の尻にめり込んで行った、尻壺を断ち切り、グイグ

イと右近の体深く進んでいく。

「ぐうぅぅ、。ぐうぉぉ、、くぅぅぅ、、、、。」

低い呻き声が仏間に響く。

内臓の抵抗を受けながらも、右近は確実に腰を沈める。

85歳の老人とは思えぬ気力である。

それを見る家老二人は、尻壺が熱く疼くのを感じていた。

二人とも、衆道腹にて腹十文字に掻き切り、尻壺に刀を差し入れ自決して

本懐を遂げたいと、その時どんな快感が待っているのだろうと考えるだけ

で家老の男根は勢いを増し、今にも爆発しそうな勢いであった。

右近の姿に、官能的で究極の武士の姿を感じていた。

右近は大股を開き、蹲踞の形までに刀を入れ込んだ。

その時、刃先が心の蔵をえぐった。

「あぅぅ、、。」

右近の口が開いて最後の呼吸をした後、体が前かがみに倒れて行った。

それを、赤間が支え、静かに平伏させた。



右近の背中は汗でつややかに光っていて、その下の尻からは、
1尺ほど残し

て刀が突き刺さって冷たい光を放っていた。



これで衆道腹の儀はすべて終わった。



血の匂いと男の精の匂いが部屋いっぱいに満ちていた。



赤間は検視役の家老に向かいひれ伏した。

「これにて、衆道腹の儀、つつがなく。」

検死役の二人の家老は大きく息を吐いた。

「見事な衆道腹でござった。」

「武士の最後、かくありたい。」

血の宴は、体が震えるほど凄惨であるが、それゆえ体が震えるほど官能的

であった。

検死役の二人の家老の男根は見事に天をつき、その先から白露が糸を引い

て、畳に滴り落ちていた。

 

                             (完)






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