ヤエヤマブキ(4/25撮影)

我家にはヤマブキという名前の付いた植物が３種類咲いています。

その一つは「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき」で

知られるバラ科ヤマブキ属のヤエヤマブキです。

わたしが分家するときに自宅から移植して、今では榧木(ｶﾔﾉｷ)の根元に咲

いています。

しかし、ヤマブキには実が付かないのではなく、我が家にはないけれど、

野生している一重咲きのヤマブキには実が付きます。

シロヤマブキ（4/25日撮影）

この花はバラ科シロヤマブキ属の植物で、日本での自生地は限られている

けれど、鑑賞用として広まっているそうです。

我が家には長兄が自生している木を採ってきたのを分けてもらった株が咲

いています。

ヤマブキソウ（4/28日撮影）

ケシ科ヤマブキソウ属の植物です。植物好きの恩師の家に咲いていた花に

魅せられてもらってきた花が、いまだに絶えもせずわずかに咲いています。

これら3種のヤマブキの花の色は白と黄色でさほど目立つ色ではないけれど、

春の息吹を盛り立てる花々の中に溶け込んで木陰を明るく照らしています。

いわば縁の下の力持ち的存在は、わたしの目指している生き様に似ている

ような気がします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）