咲き始めたモクレン(4/13撮影)

ごく一般的なモクレン（花の色からハクモクレンに対してシモクレンと呼

ばれています）です。

モクレンは中国南部原産で、日本には観賞用としてハクモクレンと一緒に

渡来したそうです。

我家にはモクレン科モクレン属の落葉樹はこの木のほかにシデコブシ（ヒ

メコブシ）が咲きますが、こちらは毎年開花寸前に小鳥が膨らんだつぼみ

をついばんでしまうので、花らしい花はほとんど見ることはできません。

なぜかこちらはその被害を被らないので開花時期になると細々と咲いてく

れます。

「細細と」と書いたのは瓦礫(ｶﾞﾚｷ)の埋め土の上にわずかな肥沃度を敷い

た土壌なので栄養不足だと思うのです。よそ様のモクレンに比較すると見

劣りがします。

しかし青空に向かって紫色の花びらを筒状に開くのを見ると『春が来た』

っていう感じが沸き上がります。

散り始めのモクレン（4/26日撮影）

この木は改築記念として社友からいただいた苗木を植樹したものです。も

う３０年も経ちますが、栄養不足で我が家同様なかなか太ってはくれませ

ん。せめてわたしくらいのふくらみは欲しいものです。

花そのものはふっくらと丸みを帯びた温かみのある花ですから、伸びなく

てもいいから太ってほしいですね。

今回この文を書くにあたってこの花の開花期間が２週間ほどあるのに気が

付きました。「花の命は短くて」とはゆうものの思っていたほど短くはな

いと感じ、米寿寸前のわたしの生命と比較してしまいました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）