ムスカリとスイセン(4/25撮影)

このムスカリを我が家に移植してから何年になるでしょう。南に面した未

舗装の道路の草取りをしていたとき、この花がたった1本ヒョロヒョロと生

えていました。

こんなところで咲くなんて珍しいなあと思って、丁寧に掘り取り庭に移植

したのです。

その後何年も経って増えてきたので、雨のかからない軒下に再移植して様

子を見ていました。

平素は水気がなく、たまに水やりのときだけ水をかぶるような砂地で、肥

料もないところなのによく育っているなあと感心しています。

ラッパスイセン（4/13日撮影）

そのすぐ隣り奥に生えているのが生家から移植したラッパスイセンです。

我が家では雑草以外ではクリスマスローズとフクジュソウの次に咲く花で

す。

肥料を全く与えていないので、通常の半分くらいにしか伸びないのですが、

そんな悪環境に耐えて増えてきました。

これらの花を見ていると、食べるものもろくに無かった戦後を、かろうじ

て生き永らえてきたためか、背の低い我々世代と、飽食の時代と言われて

きた世代に育ってきた人たちの比較を見せつけられるようなおかしな気持

ちになります。

結婚したばかりのころ「貧弱だ」と言われた妻の一言に「上背は今更伸ば

しようがない。だから太って貫録を付けてやる」と言って暴飲暴食をした

ころを思い出しました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）